vol.45
すみうらあや
Sumiura Aya
目が覚めても まだ人間だった
<ステートメント>
可愛い動物、天使、鳥 それは「なりたかったもの」なのか「ほんとうの自分」からちょっと逃げたくて被ったものなのか。
木を彫る事で見えてくる、かわいくて、少し不安げで ちょっと変だけど切実な心のかけらたち。
それは、ずっと持ち続けている−変身願望− そのうちライオンになりたいけど とりあえず今は天使になっておこうかな。
<展示概要>
埼玉の高校でデザインを学び、愛知県芸大で彫刻と出会う彼女は、その後東京藝大大学院に進み、より深く彫刻と向き合う。その後、鹿児島の離島、甑島に地域おこし協力隊として赴任、現在、県立松陽高校で若きアーティストの卵たちに彫刻の魅力を伝える、、、、。
そんな複雑で豊かな経験と、時代的にも現代アートを取り巻く環境の渦中にて成長していきつつ、木彫という分野にこだわり制作を続けてきた純浦彩。
そんな作家が作り出す造形は、とてもナイーブかつどこかユーモラスな表情の人間たち。そのイメージソースは幼い頃の姉妹喧嘩の時の嫉妬心や、小さい頃からある「何か他のものへと変わりたい」変身願望であったり、身近な人の細かい仕草の記憶であったりする。
「味わった感情を作りたい。」そんな願いがあるからこそ、温かい手触りの「木」にこだわっている。
どこか円空の一刀彫りの系譜も感じさせる仕事には、まだまだ計り知れないポテンシャルを感じます。
- 展示期間
- 2025/07/05 (Sat) - 2025/07/27 (Sun)
Saturday,July 05,2025 - Sunday,July 27,2025

Profile
プロフィール

すみうらあや
純浦 彩 すみうら あや
1990年 埼玉県生まれ
2015年 愛知県立芸術大学 彫刻科 卒業
2017年 東京藝術大学大学院 美術研究科 彫刻専攻(深井研究室) 修了
2017年 地域おこし協力隊として甑島に移住
2020年 『甑大橋』モニュメント制作(上甑島・下甑島)
2020年 11月から鹿児島県立松陽高校の非常勤講師
2022年 学校法人原田学園キャリアデザイン専門学校の非常勤講師
展示歴
2015年 Young Art Taipei 2015 台北
2015年 第10回『アトリエの末裔あるいは未来』展(旧平櫛田中邸)東京
2016年 Young Art Taipei 2016 台北
2016年 『木のシンギュラリティ』展(旧平櫛田中邸) 東京
2017年 Gift in BLOOM Vol.14 (銀座三越) 東京
2021年 『ぞ』展Vol.5(長島美術館) 鹿児島
2022年 『ぞ』展Vol.6(長島美術館) 鹿児島
2023年 『ぞ』展Vol.7(長島美術館) 鹿児島
2023年 オリナスジカン vol.2 (熊取町 中家住宅) 大阪
2023年 A R T O R I G I NA T I O N 2023 (枕崎 南溟館) 鹿児島
2024年 『1にち1わんこ』水彩画展 (ポメラニアンの休日)鹿児島
2025年 zenzai MARGINAL GALLERY にて個展
Other works
他作品
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